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三鷹で植木農家14代目になった青年の話(東京都武蔵野市(吉祥寺駅圏)。三鷹市)

三鷹で植木農家14代目になった青年の話(東京都武蔵野市(吉祥寺駅圏)。三鷹市)

 一橋大学の同窓会である如水会、井の頭支部の茶話会に参加した。921日、場所は吉祥寺の富士山見えレストランZENONにて。毎回、会員が講師になりあうのだが今回は三鷹で家業を継ぎ、銀行員を辞めて植木生産農家の14代目になった30代のSさん。

 JA東京むさしの青壮年部の副部長を務める。JAで地元の三鷹の特産品キーウィーを原料にワインを開発したということで、みなさんで乾杯に頂いた(写真)。子どもたちが学校で描いた農業の絵でカレンダーを制作したりと食育にも取り組む。三鷹は従来稲作が盛んでS家も米づくり農家だったとのこと。出荷の日、関係者一同が門の前に勢ぞろいのセピア色の写真など、大正から平成に及ぶ貴重なスライドを見せてもらう。

 愛知県で植木生産者になった後輩のことを「風たちぬ」でご披露したばかりで、続いて、同じ道を行く後輩にまた会った。どこか三木谷浩史に似た風貌。長男だから当然のこととして家の跡取りになり、土地から生み出す生業を自分流にこなして子どもたちに引き継ごうというシンプルで太い話しぶり。ここにも自分にしかできない生き方がある。

 

[2014.09.30]