サービスはこころでする

探検家関野吉晴の語った「海のグレートジャーニー/学生たちとの旅」(ホンモノを成したヒトだから気づきを伝えてくれる(亜細亜大学「街づくり論」2019.5.23)

探検家関野吉晴の語った「海のグレートジャーニー/学生たちとの旅」(ホンモノを成したヒトだから気づきを伝えてくれる(亜細亜大学「街づくり論」2019.5.23)

探検家関野吉晴の語った「海のグレートジャーニー/学生たちとの旅」(ホンモノを成したヒトだから気づきを伝えてくれる(亜細亜大学「街づくり論」2019.5.23)

ここまでの探検のDVDラッシュを見せながら、「人間はどこからきたか、人類はどこへいくのか」を知りたくて、47年の探検を続けた、と。その答えを知る旅のひとつが「日本列島に到達した人類はどこから来たか」を辿る「海のグレートジャーニー」であったこと。隣人に話すような語りで、壮大な生き様を。

映像を通して「砂鉄集め」「タタラ製鉄をする関野ゼミ学生」の“熱”が教室の若者に伝染。ホントに室温が上がるからすごい!丸木舟を造っての3年の航海も「ばかげたことを通して観えてくるものがある」「目指すのは“気づき”」と。

今週からまちに飛び出す学生たちには行く道を示す一本の矢だったでしょう。素朴で、でもくったくない質問が終了時間を超えて続いたのが、彼らが揺さぶられた証し。終わりに去年の受講学生たち×武蔵野市内のTシャツ屋さんで生んだ、「100年後誕生してほしい/残って欲しいモノ・コト」をギュッとデザインした「むさしの100年後Tシャツ」を贈った。地球永住計画の志を、「楽園は足元にある」と言う関野メッセージに共振する「むさしの楽園計画」に置き換え、学生は冷や汗の果ての気づきへの旅を始める。ありがとうございました。

[2019.06.04]

 

「100人キャップとり」大成功!!!(亜細亜大学「街づくり論」武蔵野市、2019.5.16)

「100人キャップとり」大成功!!!(亜細亜大学「街づくり論」武蔵野市、2019.5.16)

「100人キャップとり」大成功!!!(亜細亜大学「街づくり論」武蔵野市、2019.5.16)

「100人キャップとり」大成功!!!(亜細亜大学「街づくり論」武蔵野市、2019.5.16)

今年の残部つみのこし、とうがらしの枝からはずし作業、毎年、活性化委員会に一番の課題を、学生、社会人のみなさん、活性化委員会スタッフ、総勢50アッパーで、1時間で完了! こんなこと、はじめて、と境活性化委員会。

学生が企画し、「授業を超えて、亜大の組織を動かして」。主催者武蔵境活性化委員会スタッフ、とんがらし栽培一手引き受け「野菜塾さかい村」園主さん、銀行、主婦のみなさん、そして学生。当日の活動を取材・放映してくださったJCOMTVの「武蔵野デイリーニュース」画面では、みんなで力併せて成り立たなかった様子がよく映っていました。。。除草ヤギもいて。

「やればできる」。「こうけんできてよかったね」と言ったら、学生たちが大きくうなずいて、気持ちのよかった農園の午後。「サービスこころでする」で地域の課題解決コンプリート!!!

[2019.05.16]

 

「武蔵野100年後Tシャツ」 誕生!

「武蔵野100年後Tシャツ」 誕生!

「武蔵野100年後Tシャツ」 誕生!

亜細亜大学「街づくり論」の学生×Tシャツアトリエ「P&M」の協働で、「武蔵野100年後Tシャツ」 が誕生しました!(2018.10月) 学生はチームに分かれ、武蔵野の魅力と課題を探検して発見。まとめでは「100年後、武蔵野に残って欲しい/生まれて欲しい」モノ・コトをアンケート。そのエッセンスをギュッと満載。学生らしい自由な発想にデザイナーさんも動かされ、玉川上水で泳ぐ小学生をとびきり、大きく描いてくれました。

これは、製品に添えたメッセージです↓   着たヒト、見た人が「いいね!」と思って、ひとつずつ実現するように! が学生たちの願い。

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泳げるほどきれいな玉川上水(武蔵境)。星の見える映画館(吉祥寺)!?

我が家は独歩の森のなか。おいしい水。温泉。学校と保育園はソーラー・木の香り。

ハーモニカ横丁。カフェ。レンタセグウェイ。農園と除草ヤギ。ポニー馬車。子ども。大地。

畑×都会のまちで、今あるもの、未来の夢、Tシャツをマップに、サイクリングで見つけよう!

 

製品は「Tシャツアトリエ「P&M」(吉祥寺)の店舗と通販で販売中。

http://souvenirkichijoji.com/?pid=135518511

 

[2018.12.20]

 

本物が生まれた瞬間(街づくり未来塾「学生発表会」:2018.1.16)

本物が生まれた瞬間(街づくり未来塾「学生発表会」:2018.1.16)

2017 後期、街づくり未来塾、連続討論会4回目は「学生チーム成果発表」。『「学生×まち」の本物づくりチャレンジ』と銘打ったからには、本当にモノ・コトを創り出したい! 後期テーマ「おもしろい武蔵野市をつくる-喜んでもらえるなにかへ、GO!-」を目指して、各チーム学生×協働先組織・企業等の社会人が一体になっての初のプレゼンテーションを試みました。

とうがらしのまち、武蔵境をもう一度と、「とうがらし収穫祭」のお客アンケートの声から目指すゴールが初めて数値化された。MIA国際まつり体験から交流の真の意味を見つけた。小さな店が在り続ける意味が紙面になった。来街者に向けて武蔵境の観光ポイントをTシャツにデザインした。

学生も、社会人も、教員も、ここまでやったことはなかった。試行錯誤し、壁にぶち当たり、しかし、1月16日には「創り出した」のです。汗は誰かが見ていてくれる。J-COMテレビが取材にきて放映されました。外部講師本田先生も参加し、いいコメントを。市民からも次につながるワイガヤが。講座は気づけばコミュニティ。誰も、もう止めようがありません。毎学期進化。感謝、そして感謝。

 

 

 

 

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[2018.02.02]

 

あけましておめでとうございます 【2018年元旦】

あけましておめでとうございます!

この一年で一番、こころに響いたことば
=先を思い煩うことなく今日に没頭せよ=
「今日の没頭なくして明日の展開なし」
国際教養大学学長 鈴木典比古先生から、11月に吉祥寺で頂いた一言です。母校、一橋大学の経営協議会委員で席を並べさせて頂いて以来、いわば世界をキャンパスに学生の現場体験学習を創り上げられた大学改革の実践者、鈴木先生の背中を観て歩いて来ました。おそらくは恩師の抱える百分の一の壁を「今日の没頭」で超えていこうと思います。目にみえないけれど、こころに響いた言葉は千の力。皆さまにとっていい一年になりますようにお祈りします!

[2018.01.03]

 

街づくり未来塾2017後期 本田拓夫外部講師講演(連続討論会3)12.12

街づくり未来塾2017後期 本田拓夫外部講師講演(連続討論会3)12.12

街づくり未来塾2017後期 本田拓夫外部講師講演(連続討論会3)12.12

吉祥寺の映画館「バウスシアター」を閉めて3年。劇場に幕、でも「根っからの映画屋」は今度は映画をつくることで恩返しと語られる本田拓夫さんをお迎えした。無声映画からトーキー、そしてロックバンドが「演奏させてくれ」と訪ねてくれば場をつくって、借地権契約が切れるのを潮時にと思われたという。そんななか今年はちょうど井の頭公園開園100年の記念の年。なのに式典だけでは、と映画「パークス」を制作。公園は100年の間に訪れたさまざまな人たちのさまざまな人生の舞台。万人が訪れたなら、万の公園がある。それをつないで公園は歴史になる、と。明日は新しい歴史の一日目だろうか。

持ってきてくださった古い吉祥寺の写真パネルもみなさん興味深々。井の頭公園にとても冷たい自然の湧水のプールが3つもあったことなど、この写真で初めて知った受講生もきっと多かったでしょう。感謝。

[2017.12.17]

 

武蔵野商工会議所、稲垣会頭を迎えて「街づくり未来塾」2017後期連続討論会1回目

武蔵野商工会議所、稲垣会頭を迎えて「街づくり未来塾」2017後期連続討論会1回目

武蔵野地域自由大学履修科目、公開講座「連続討論会」1回目は、11月7日、武蔵野商工会議所、稲垣英夫会頭を外部講師にお迎えして開講。みなさんに喜んでいただける貴重な時間にしたい。

[2017.11.11]

 

亜細亜大学「街づくり論」(武蔵野市)から「吉祥寺Tシャツプロジェクト」誕生!

亜細亜大学「街づくり論」(武蔵野市)から「吉祥寺Tシャツプロジェクト」誕生!

亜細亜大学で2017前期から、開講した都市創造学部「街づくり論」。4月に「武蔵野市の東の端でエッジする」と銘打って、ブログでご案内した授業、現場体験学習の活動成果です。

吉祥寺のTシャツ製造小売業P&M代表、Tシャツデザイナーの菊竹進氏(象の「はなこさんTシャツ」生みの親、と言えば知っているヒトもいるでしょうね)に授業ご協力いただき、学生×Tシャツ屋さんの協働。学生はチームに分かれて吉祥寺探索。その経験からのデザイン提案で、吉祥寺Tシャツづくりの試み。写真は、2017年7月、前期最終授業の終了時。学生のアイデアは「吉祥寺のインスタ映えする食べ物を、Tシャツ購入者がみんなで着て、流行のインスタグラムで投稿して、吉祥寺を盛り上げる“吉祥寺インスタTシャッ”」。これができた直後です。胸には#(ハッシュタグ)INSTAFOOD KICHIJOJIのロゴ。あとは投稿者がおいしいものを待って自由に遊ぼう!という仕掛け。菊竹さんをまんなかに教室で撮りました。「やったね!」の笑顔の一枚ですね。活用場面は学生が実際に投稿した画面をネットからプロジェクターに映写してますのでご覧ください。学生のSNS活用力はすごくて、先生はようやく教えてもらって、なんとか最後あたりで使い方がイメージできて…でした。

座学だけをやっていたら、「教員の話を聴いて、覚えて、試験でアプトプット」で終わる定常的な教室学習。そこに、異分子としてのTシャツデザイナーさんが、いわば触媒として加わることで、既存のヒトのネットワークが組み変えられ、予期せぬ化学反応が。学生たちは教員がついていなくてもサボリもせずの吉祥寺探検し、ときに私や菊竹さんにダメだしされ、壁にぶち当たり、悩み苦しんでの描き直し。授業が進むプロセスで、学生集団×Tシャツやさん、双方がのめり込んでいって、そして、閾値突破の果てに誕生したのがこのTシャツ。だとすれば、これからのTシャツの役割は単体としてのモノを超えて、「若者文化コミュニティ」生成の触媒か?! いつもながらできてびっくりの教員×中小企業診断士です。

 

[2017.08.25]

 

武蔵野市待機児童をゼロにする

 「127人」という数字がある。これは2016年市議会での市長答弁による認可保育所申し込数。つまり武蔵野市の待機児童数だ。2017年は待機児童数は2名減ったというので125人とした。しかし、ほぼ状況は変わらないわけだ。

 私たち市民は素人だから、「なぜ、自治体はこんな数字をそのままにしておくのだろう」と素朴に思う。今、まず解決し、ゼロにしなければならない課題のはずなのに。自治体がなぜやってくれないんだろう。

[2017.06.04]

 

「おもしろい武蔵野、みんなでつくる」計画書。

さて、最近、武蔵野市はおもしろくない、と思うのは私だけだろうか?  わくわくすることがな~んにもないのである、、、。人間で言ったらば、ちょうど心電図が「ツー」と止まった状態みたいだ。そこで、

「おもしろい武蔵野、みんなでつくる」計画書。

-“喜んでもらえるなにか”へ、GO!

なるものを考えてみた。

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「お前の考えることは、構想ではなく、妄想だよ」とは、よく大学の先輩などに言われることば。しかし、よいではないですか。春休みですもの。ゆっくりできるこの時期、徒然なるままに3つの戦略の各論を、ゆる~くやってみようかと思いつき,,,。たまには、本業・中小企業診断士によるまちづくり経営「正調・サービスはこころでする」。

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[2017.03.04]

 

亜細亜大学「街づくり論」(2017、4月開講)は武蔵野の”東エッジ”「吉祥寺」でエッジする

4月、都市創造学部2年生、前期を対象に「街づくり論」を開講。「街づくり未来塾」は武蔵野市の西のエッジ、武蔵境を中心に学生×まちのひとたち、で「本物づくり」を続けてきた。そこで「街づくり論」は、『未知の開拓地』市の東エッジ、吉祥寺を中心にやってみようと企み中。まちづくりは「よそ者、若者、ばかもの」の参入で進む、とはよく言われる話。では、亜細亜大学の学生、すなわち、まちにとっての「よそ者、若者、ばかもの※」は、なに起こす? 彼らが潤滑油、つなぎ手となり、思いもよらぬサービス(コト×モノ)がまちに誕生すれば、いかばかり? かく言う私にも、なにが始まるかわからない。ともかく心臓強く言っておけば、引っ込みつかなく「有言実行」。

 

※彼らの名誉のタメ、ばかものとは”誰もが「従来通りでいい」というなかで、自分だけ「ノー」と言える人こそリーダーである”という言葉を借りて説明しておこう。既存概念に、たった一人であっても立ち向かい、人間が向かうべき革新の道に組織を正しく導くヒトこそリーダーであるという言葉を引いて、その一徹ぶりを、こう愛すべき呼称で呼ぼう。ちなみにこの言葉は、「発行直後、たちまち3万部!」と今日、日経新聞広告に出ていた『カルロス・ゴーンの経営論』で目にささった彼の言葉。実践からほとばしり出た経営哲学であり、余人には言えないリーダー論だと思う。

[2017.02.25]

 

亜細亜大学街づくり未来塾2016後期 「学生発表会」プログラム

今日は2016,12月20日。未来塾後期の学生発表会だ。気づけば、今年後半、夢中で過ごし、一回もブログを書く余裕がなかった。最後は今日、公開講座で皆さんに配ったプログラムの抜粋を載せようと思う。目指すところのご披露に代えて。

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亜細亜大学 「連続討論会」

街づくり未来塾Ⅱ

ー平成28年度【後期】第4回―

日時 2016.12.20(14:30~16:00)

 

場所 亜細亜大学5号館(523教室)、市民の皆様自由参加、入場無料

テーマ:学生チーム発表会 「まちと生き、喜んでもらえるなにかをつくりだす」

―ヒトが集まってなにができるかー

 

今日の発表会は後期を通して、学生が汗を流した活動の集大成です!

「街づくり未来塾Ⅱ」(2016)では、「まちと生き、喜んでもらえるなにかをつくりだす」をテーマに、学生がまちに飛びだす現場体験学習をやってきました。第一のアプローチは、「学生、本物をつくる」という立場から、武蔵野市、および周辺地域の商店・企業・自治体機関・市民団体などとの協働を通じて、無償ですが「仕事」を生み出す経験です。第二のアプローチは、まちの探検家となり、ヒアリングや現場探索を通してまちの顔を探す活動です。その根底にあるのは「ヒトが集まってなにができるか」という、まちづくりの本質についての答え探しです。活動はとば口ですが、授業を何年も繰り返すことによって、未来には彼らはまちの諸組織間をつなぐ潤滑油として地域活性化の一助となり、併せて座学だけでは得られない「壁にぶちあたってなお、行動する」骨太の学生が育つことが目標です。

(「街づくり未来塾Ⅱ」担当・コーディネータ:辻朋子本学非常勤講師)

 

「街づくり未来塾」の目指す姿

亜細亜大学「街づくり未来塾」(全学共通科目)は上記の学生活動とともに、もうひとつユニークな仕組みをもちます。それは3回の連続討論会です。毎回、まちが好きでコミュニティ活動づくりに向けて、ぎりぎり勝負で仕事をする外部講師の講演を聴き、市民、学生、講師が場を共有し、講師の話をもとに議論することから、知恵や情報のキャッチボールを通して新たなノウハウの創出や蓄積が生まれます。学生チーム活動と外部講師講演会から、授業は年を追うごとに多様なヒトが生み出すアイデア・活動を即興のダンスのように連鎖させ、未来に向けておもしろいコト・モノ(まちづくり)を生み出す、ひとつの拠点として成長していくことを目指します。

 

[2017.02.20]

 

関野吉晴さん「地球永住計画連続講座(平田オリザさん講演会)」に行った!

 グレートジャーニーの探検家で医師、武蔵野美術大学教授の関野さんとは昔、大学時代のゼミ仲間。氏主催の「地球永住計画連続講座」にでかける。

 ゲストは平田オリザさん。きらりと際立つ哲学がちりばめられて、思わずメモをとる。「芸術も探検もやる価値があるかどうかだがやってみないとわからない。だから途中は無理解にさらされる。。。。価値のある探検、アートにはセンスがある。それが感動を生む」。障害者アートに触れて「障害者は色を統合する力が欠如。だからわたしたちが知として統合する前の世界がみえる。だから感動する」。話の終わりの方で「地域の自立は文化の自己決定能力で決まる。誰かが“価値がある”を見つけねばならない」。

 関野さんは今、地球の永続に向けて生物多様性の大切さにまなざしを向けているらしい。「地球永住計画を考えようとするとき、宇宙のしくみを知らねばならないと思った」。「玉川上水にそって自然が生きていてどっこいタヌキなどが棲んでおり、虫、バクテリアなどの通常は嫌われ者が居てはじめて自然循環が進んでいる」話。最後に馬糞を数匹の糞虫が自分たちにとってはビルくらいの大きさの馬糞を一分で粉々にする映像を見せた。

ふたりの言葉を借りれば「かみ合わないまま、終わった」講演会。関野さんが平田さんに「この星の新しい形」はと問いうたのに対し、「自然観は特にないです」と応えが返っていた。けれども、人間も含め、すべての生物と、その創りだすものを受容して、感じて、それぞれの人が自分に照らしてそれをどう咀嚼するのかを問うた講座自体がアートであったし、自然観だったのかな、と理解力が遅い筆者は今頃思う。

後期には関野さんに「街づくり未来塾」の外部講師にお願いたら二つ返事で引き受けてくださった。そして届いたタイトルが「グレートジャーニーから地球永住計画へ -世界の旅から地域の旅へ-」。いったいどういう話なのか、とば口だけでも知りたいとでかけた講座。「行ってよかった」と思える講演会ってあまりないけれど、これはすごくおもしろかった。集中豪雨の去った夜のこと。

[2016.08.21]

 

履きかけ靴を手のひらに載せてくれた靴屋さん

 港町で明治から営んでいる靴屋さんがある。春先に買った靴、いつも擦れたりしないのに今回ばかりは靴擦れに悩んだ。「なにかあれば遠慮なく持ってきてください」の言葉を頼りに、履きかけで持ち込んだ夏。

 3代目だという50代くらいの社長さんより年上の、そう、「高齢者」と言っていい店員さんがほとんどで、多分、先代から働いてきた人たちだろうか。そんなおひとりが「お足が前に滑って、だから痛いのでしょう。かかとが少し深いので、後ろがあたるのもあるので、ここに敷き革を入れて少し上げましょう。前は左と右で御足の形が違いますからラバソールの敷き革をそれぞれ違う形に切って、つま先の手前で足を止めてみます。3.4分お待ちください」。

 お店の裏で作業して持ってきてくれた靴はこの人の手のひらの上に大事そうにおかれ、もう一方の手で支えられていた。「履きかけなのに」。声に出そうだった。

 お店の靴を愛し、私の靴を大事に扱ってもらったのがわかる。きっと思わず、手のうえに載せてくれたんだね。何十年もそうしてきたのかもしれない。長年の勘で微調整された靴は、今度は足をうまく受け止めてくれた。またMIHAMAに来よう。

[2016.08.12]

 

亜細亜大学「街づくり未来塾Ⅰ」(公開授業)「学生発表会」

 2016年前期「街づくり未来塾Ⅰ」学生発表会が719日、亜細亜大学532教室で行われた。テーマは「学生、ほんものをつくる」。副題に「-まちにとびだし、見つけた驚き-」。彼らは小チームに分かれ、多くは武蔵野市、小金井市、三鷹市の商店・企業・自治体機関・市民団体等と協働し、無償だが「仕事」を生み出す経験を。ヒアリング活動を選んだチームも、参加体験を次なる発見につなげて帰ってきた。「おお、これは大人には思いつかない」に脱帽!

 

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 座学だけでは得られない、現場体験学習の試行錯誤体験から「壁にぶちあたってなお、行動する」学生を育てたい。それがきっと結果として「地域活性化」を生むのだろう。私を育ててくれた大好きな武蔵野市にあって、そのとば口を指導させて頂けることに幸せを実感する。

[2016.07.21]

 

亜細亜大学「街づくり未来塾Ⅰ」(2016)外部講師のみなさん、ありがとう!

 2016前期、「街づくり未来塾Ⅰ」のテーマは「まちと生き、“喜んでもらえる”なにかをつくりだす」。その実践者として、学生の生き方の役割モデルになり、ヒトに喜んでもらうユニークな仕事を進める三名を教室にお迎えした。学生は刺激と課題解決のヒントをいただいた。感謝を込めて、ご紹介しよう。

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第一回

講師:山中まり氏(心と知識を育てる塾・デイムスクール主宰、駿台予備学校英語科講師)

演題:心と知識をそだてる学習塾

-吉祥寺で子どもたちと一緒に場所をつくった話-

第二回

講師:栗原一浩氏(武蔵野市生涯学習スポーツ課「武蔵野ふるさと歴史館」副参事)

演題:武蔵野の歴史と街づくり

第三回

講師:西村和弘氏((有限会社エニシング 代表取締役)

演題:“伝統前掛け復活” で「つながる縁・つくる街」

-小金井から世界へ、世界から小金井へ-

 教室に花や音楽やジブリ世界を持ち込んで、パワーポイントを使わなくたってこんなおもしろい講演ができると目からうろこをくださった山中先生。どんな生徒でもおもちゃ箱のような教室で「夢を誠にできる」話、学生は発想の転換と自信をいただいた。武蔵野市職員というより研究者のような生き方の集積として、大学教員も顔負けに白板を活用した武蔵野の歴史と吉祥寺論を聴かせてくれた栗原先生。若さで「前掛けをすたれさせちゃだめだ」という使命感を起業につなげて、世界と地域をリンクさせ始めた西村先生。栗原先生、西村先生から学生は英語の大事さ、「これから留学をするんだけどがんばろう」の気持ちをもらった。

 辻からもお礼の一言を:先生方、教員、もしくは中小企業診断士では与えられない、刺激、ありがとうございました! こういうみなさんが居る武蔵野市とその周辺、文化と歴史と型にはまらないモノを受容する、すばらしい風土ですよね。

 

[2016.07.17]

 

清澄白河がおもしろい

 横浜とは全然違うけれど、ここもなんて魅力的なのだろうとおもうまち。古い地名でいえば木場だから、運河がタテヨコに流れていて、以前は製材所であった工場が最近は、その目的を変えて、焙煎施設つきのカフェに姿を変えて、今や若者の集まる珈琲のまち。

 地下鉄清澄白河駅を降りたら、ほんの一区画の間に4,5軒のお店。なかは一杯だから外のオープンカエで一杯。風が吹き抜けるなかでの香は格別。

 あわせてこの同じ界隈には「深川歴史資料館」があって、掘割のまちならではの、江戸情緒を味わえる。当時の掘割、船宿、そして名物だったあさりの漁で生業を立てていた「はっつあん、くまさん」の暮した長屋。ちょっと興味をしめそうものならご高齢のボランティアさんが熱く説明してくれて、「長屋に住んでいた後家さんで三味線の師匠でなりわいと立てていたおしずさんの部屋におじゃましては、火鉢のそばに座って」粋を味わう。

 すっかり江戸の下町に浸かって、出てくれば、2,3軒向こうにには深川めしの店が。宮部みゆきのエッセーで「深川めしはざっかいな食べ物。だけど地元もんにはやっぱり、おいしいソールフード」とあったけれど、「うーん、その通り!」。どんぶりのなか、どこか海の塩味のするスープのなか、大きい浅利が、なんといいましょうか、ご飯を掘っても掘ってもでてくるのだ。まさに、どんぶりの潮干狩り状態! 

 こんな界隈と同じ通りにはパリの裏町にどこか風情の似た洒落な紅茶専門店やパン屋さん。侮れないぞ、日本の下町。夜になりゃ暗いからちょうちんともし、安くてうまいから人も集まる。お花見の頃には掘割に和船も。在るべきところに、ものやヒトが長い時間かけてしっくりはまり合ってだから下町は休まる

[2016.06.05]

 

横濱おいしい物語

 春になるとでかけたくなる横濱。いつもだいたいいきあたりばったり歩くのだがズバリ、今回は目的が。それは去年の春、見つけた馬車道周富輝さんの店「生香園」。ここで評判の海鮮やきそばを食すのである。

 事前にネットでメニューをみると載っているのは、この海鮮やきそばをはじめ、5,6種類だけ。料理の種類は数百種と聞く。そのなかでよっぽどの自信作のみ、の潔さ。ホントに旨いんだろう、と唾がでる。赤と金でいかめしげににぎやかな店に入ると、注文して2分はかからない早さで目のまえに、会いたかった一皿が湯気をたてている。

 白い皿一杯に超極細の麺が見えないほど、鼈甲色のあんをからめた具。エビ、きくらげ、いか、アスパラ、にんじん、キャベツ、なんか緑の菜、豚肉。その他大勢の具材のみなさん。説明並べてる暇に食べたいので賞味したい御仁は行ってみてね。ほかの店の1倍半はある量なのにおいしくごちそう様!! もちろん、写真なんぞ撮る余裕なし。かつ、店をでた後港まで歩いたのだけど、ぜんぜんもたれない。予想以上のちょっとした驚き、とはこれだろう。また来たい。

 よし、気分いいのでもうひとつおいしいものを究めよう。この一本裏道にある「馬車道十番館」。昔は行き交う馬車もあったのだろうか、「牛馬用水飲み場」が玄関横に残る赤レンガの建物なんだけど、ここのショートケーキ、いつか試してみたかったんだ。一個立てのケーキなのに大ぶりでバースデーケーキみたいにまるくて、自慢の生クリームでデコレーションされてイチゴがふたつ。持ち帰りを頼むといつもそうなのだが、1つでも白いエレガントな箱にいれ、さらにお店外観のイラストの入った手提げにいれて玄関で黒服さんが「ありがとうございました」と手渡しでくれて。

  後程、仕事場でコーヒーを淹れて頂いてみた。「なんだ、これ!!」クリームもカステラも口に入れたとたんに溶けていく。昔っぽい甘さに本物のヴァニラの味がしっかりとするクリームはこくがあるのに軽くていちごの酸味が絡みこんなショートケーキは初めてである。

 おいしいものにはつくり手の見えない手わざが込められている。歴史を味に変えてきた「こころでするサービス」がそこにある。だから横濱はいい。

[2016.03.29]

 

「街づくり未来塾」の目指す姿

大学は春休み。なのでゆっくりとこれからについて考えられる。「街づくり未来塾」は大学と武蔵野市が連携して初めて動く講座。だったらいっそ、もっとおもしろく、組織化してみたらどうかと、次のような企画を思いつく。後期の学外講師の武蔵野市観光機構の事務局長さんからは、授業後、「機構のプロジェクトを学生の体験授業機会に。協力しますよ」と言って頂けたことがヒントだ。早速、新学期から、できるところからやってみよう!「いいと思ったら全員で、全力でやる」いつもの心意気で。

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亜細亜大学で開講する「街づくり未来塾」(全学共通科目)は武蔵野地域自由大学履修対象講座でもあり、外部講師講演・学生の成果発表会は学生・市民がともに学べる公開講座。授業では学生の現場体験学習を軸とし、彼らは武蔵野および周辺地域のヒト、モノ(場所)、コトに入り込み、企業、自治体、NPO、市民等と一緒に課題解決策を模索するプロセスを通して、当初からはゴールの決まっていない活動を「つくりながら考え、考えながら創る」経験をする。教室では生き方の役割モデルでもあり、ヒトに喜んでもらうユニークな仕事を開拓する外部講師の講演を聴き課題解決へのヒントをもらう。外部講師、地域の人々にはさらにおもしろくて困難な課題解決活動を学生に提案し、彼らの参加を誘う。授業を通じて学生と人々が汗をかいた結果は知恵として講座に蓄積される。授業は年を追うごとに多様なヒトが生み出すアイデア・活動を即興のダンスのように連鎖させ、未来に向けておもしろいコト(まちづくり)を生み出す拠点として成長していく。

[2016.02.29]

 

移動大学はこう創る!(武蔵野市)「武蔵野ふるさと歴史館」の授業【亜細亜大学「街づくり未来塾」】

 「街づくり未来塾」の座学を大学に近い「武蔵野ふるさと歴史館」に移動して試みた。いわば「移動大学の実験」だ。事前に講座を構成する14の学生チームがまちに飛び出し、興味をもって取材する先一覧を持って館をたずねた。そこで当日話をしてくださる副参事と打ち合わせ、歴史館の成り立ちといった通り一遍の講話でなく、学生の取材先を盛り込みつつ、吉祥寺、三鷹、武蔵境の生成と個性について話してくださいとお願いする。考古学の素養と市文化事業団職員としてのキャリアをもつ副参事はきさくな方で、おもしろいと乗ってくださる。「歴史」といえば思い浮かぶのは古代からかわらない武蔵野の大地。その土地のうえで生まれ、消え、また生まれて過去から未来に続くお店や組織や学校。その時間の流れのなかでの一瞬である「今」、みんなが惹かれて取材する「場」の価値を考える基盤をつくるのが授業の目的。結論として前半は副参事のまちの成り立ちから今の三駅生成圏の個性のお話と学生との質疑応答。後半は縄文時代からの展示を観ながら学芸員のこれまたおもしろい「石器時代から江戸時代」の武蔵野の話を聞かせて頂けることになった。

 当日学んだ経験は学生のレポートにみずみずしい。「古代、世界のどこでも言えるのは水のある場所にヒトは暮すということ。井の頭の湧水に縄文人が住むようになった」「今の武蔵野市の原型は江戸時代にこの地に移り住んだ吉祥寺村、西窪(久保)村、境村、関前村の四つの村からできあがった。吉祥寺村は現在の文京区から、西(窪)久保村は港区から、境村と関前村も周辺村落から移ってきた人によって開かれた」と行政区の成り立ちが。

 そして、吉祥寺と武蔵境の生成と個性の違いへと続く。「現在吉祥寺は住みやすいまちNO.1に選ばれているが、それはカフェ等のちょっとした休憩のできるスペースができ、その後西洋、北欧文化が入ってきて公園やベンチなどお金を払わなくても休憩できる場所ができたり多文化的発展も見られるようになった。一方で周辺には多くの漫画家が住んでいるが住民の全員がアニメがいいとするわけではなく、いわゆるオタク文化の消滅が起こる。そこから“どんなひとでも受け入れられる透明性のあるまち”“目的のない気軽に行けるまち”となっていった。」

 「武蔵境はマンションが増え、また3.11以降都心から移り住む人も増えて人口が増加しており、小学生も増えて活気のあるまちになっている。」「JRが高架になり、南と北で行き来が容易にできるようになり、住民に人気の高い武蔵野プレイスを中心に変わっていくのではないか」。

 後半学芸員の先生はまず、この地域の古地図を広げてくれた。それを観た学生は「大学の横の道も江戸時代につくられたもので、今でも私たちは昔を歩いていて、昔のなかで生きているという言葉がとても印象的だった」「歴史からわかるまちづくりとその過去と今との関係の強さと深さを感じました」「境には森や畑が残り、少し不便があるが自然とともに生きていくという少し不便もいいのではないかという言葉に共感しました」「変わっていくものが変わらないものがあるなかで、歴史のなかから本当の便利とはなにかをよく理解し、これからの未来を考えていく必要がある」。

 ここまで学生を導いてくださった館副参事と学芸員の先生に感謝している。そして賢い学生たちに驚いている。座学であっても教室を離れて実施すると学習効果は三倍になる。

[2015.11.01]

 

わかもの、まちに飛び出す(亜細亜大学「街づくり未来塾」)

 「街づくり未来塾」の講座も6回を終了。学生たちは小チームにわかれ「おもしろい!」と思う新たな経験を求めてまちに飛び出していった。人数が多いゆえ、教員は今までの少人数講座のように逐一行動をともにできない。

 そこでおたずねする先への取材お願い書を書いてもらい、メールで提出を受けて添削。「取材はスーツ着用で、挨拶の仕方、メール作法、名刺のつくり方と渡し方」等、可能な限りで先方と彼らとのマッチング下準備だ。裏方の「段取り係」に徹しているが前期の教職課程科目である商業研究で実施した「射的隊」活動ではお礼メールに緊張のあまり、先方名に「様」をつけないでだした子がいたので、目が離せない。

 そんななか、うれしいことが。武蔵境活性化委員会の全体会を体験にいったふたりがいて、席上、司会者から突然意見を求められたとき、ふたりとも実に伸び伸びと大人がおもいつかないアイデアを言ったものだ。手製の名刺も「かえって意欲を感じる」と可愛がってもらうスーツ姿の学生はいつもより大人に見えた。こういう時、苦労なんか吹っ飛ぶ。取材先は、武蔵野プレイス、武蔵野市国際交流協会、唐辛子大収穫祭と唐辛子農園、イルミネーション点灯式、三鷹の森ジブリ美術館から大学そばの小さな中華料理屋さんまでさまざま。わかものは毎週成長していく。教員っていい仕事だ。

[2015.10.29]

 

「新マーキュリーTシャツ“色あそび”」発売開始(一橋大学)

「新マーキュリーTシャツ“色あそび”」発売開始(一橋大学)

「新マーキュリーTシャツ“色あそび”」発売開始(一橋大学)

 10月吉日、今年度の「新マーキュリーTシャツ」が販売を開始した。新たな広告媒体は一橋大学の今がわかる広報誌「HQ(HITOTSUBASHI QUATERLY)。ご覧のように裏表紙に一橋大学シンポジウム「中部アカデミア」とページを分けて広告場所を頂けて、ますます明るいスタート。

 「いろいろな色が着たい!」というファンのみなさんの声を受けて、このプロジェクトの原点であるマーキュリーTシャツがカラフル七色になって再登場(REPRINTED EDITION 2015の染め抜き)。学生から社会で活躍する紳士淑女まで「気軽に楽しめるホンモノを」の姿勢は変わらない。2015年も会員皆さまに愛して頂ければと製造元ともども思っている。

[2015.10.10]

 

「街づくり未来塾」スタート!(亜細亜大学)

 亜細亜大学の後期が始まり、この学期から栗田学長とご一緒に担当する「街づくり未来塾」がスタートした。数年前、外部講師として教壇に立った思い出の教室で、今週から学生を指導する。とてもうれしい。

 教室を任せて頂き、集まった受講者は54人。教室というチームにちょうどいい人数だ。彼らにはこの教室から武蔵野のまちに飛び出す。ヒトや場所を取材し、イベントに参加するなどして、まちづくりとはなにかを彼らなりに切り出し、新聞にまとめたり、プレゼン発表ができるところまで持っていくのが目標だ。取材と執筆は一番の得意分野なので持っているものをどう伝えようかと考える。武蔵野市地域自由大学の亜細亜大学窓口講座であり、外部講師と市民受講者をお迎えするまちに開かれた授業。

 まずは「まちはヒトがつくるサービスの集合体」という考え方を投げてみよう。いつも話してきたように「サービスはモノと活動の掛け算」「サービスはヒトのこころとからだにいい行為。すべてのモノや活動の背後には、喜んでもらおうというヒトのこころがある。これを仲間に入れてもらって見つけてこよう!」と進めよう。

 彼らに持たせるモノサシは「発見しよう! リアルジブリのまちづくり」と置いた。第一回授業終わりに書いてもらった「なにを学びたいか」のメモには「ジブリの世界観を好もしいと思っているのでなにをしたらいいかわかってきたし、ワクワクする」という返事がいくつも。よかったね。先生こそ、みんなの活躍がとても楽しみ。

[2015.09.26]

 

「学生参加のまちづくり」射的隊大活躍(亜細亜大学×武蔵境:武蔵野市)

「学生参加のまちづくり」射的隊大活躍(亜細亜大学×武蔵境:武蔵野市)

 82日、ついにマルシェ本番! 学生たちが半年もかけて準備してきた「射的隊」。だから授業履修者3人には誰も欠けることなく揃うことで6人以上分の力を出しもらいたく、6月からここまで何度も開催されたマルシェを見送って3人の参加調整を図った。そして、ついに3人揃ったこの日だった。成果については私が能書きを言うより彼らのレポート抜粋の方がずっとすばらしい。

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 「数時間の活動のために半年かけて準備した。」「それでも一定の商品がなくなったり子どもがわっと来て対応に困ったりした。もっと大きな企画であったらどれくらいの準備をし、プランを考えなくてはいけないのだろうか。やってみたいなという気持ちと私たち3人ではきっとなにもできなかったのだろうと思った。」「微力な私たちを支えてくれた活性化委員会の方に感謝するばかりだ」「すきっぷ通り商店街のI理事長が動いて下さって「景品を出してくれるところがいくつかあるよ」と声をかけてくださった。そして商店から提供された景品の数々。」「企画から後片づけまで自力でやって、一つの企画の大変さ、人間の暖かさ、社会構成、いろんな面をいろんな角度から学べたマルシェの活動であった。」

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 猛暑のなか、武蔵境活性化委員会のみなさんから氷や飲み物の差し入れをありがとうございました。武蔵野警察署からは景品提供担当のEさん、現場に来てくださって玉の汗をかきながら活動の2時間ずっと彼らを後ろで見守って下さってありがとうございました。この授業を認め、学生と私を学外に出してくださった亜細亜大学の先生、ありがとうございました。景品提供に奔走してくださった商店会理事長さん、ありがとうございました。多くの支えでやっと実現できた「学生参加のまちづくり」だった。

 

[2015.08.13]

 

「学生参加のまちづくり」学生の書いたお願い書(亜細亜大学×武蔵境:武蔵野市)

 亜細亜大学の学生たちが子どもたちとのゲームを企画し、8月の武蔵境マルシェで活動することをお話してきた。今回はその景品提供についてすでに協力頂いていた武蔵野警察署に加えて、地元武蔵境のすきっぷ通り商店街から頂くために、学生代表が書いたお願い書について書こう。彼らにとって社会人への文章は初めての経験だから、敬語も意思を伝える表現もままならない。それで何度も書き直し、私がアカを入れてはまた書き直し...。でもとうとうやった。「教員を目指すものとして強みを生かして子どもたちとゲームをやろうと決めた」「マルシェの目的である商店の活性化に少しでも役にたつことができればと思い、商店や公的機関から景品を提供頂き、ゲームを仲立ちとして商品とまちの良さをお客さんに紹介する”仕組みのある景品”を企画した」ことをきちんと伝わるように書いていた。また、文書の最後には次のようなメッセージが。

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 ・何か無償でいただけるものはあるでしょうか。

 ・もしいただけるのであればチラシなども一緒にいただけないでしょうか。

 ・景品が頂けなくてもチラシだけでもいただけないでしょうか。

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 こころからの素晴らしい訴えではないか。指導者は教育の達成度の予想を超えたこころのある文章。驚かされ、感動した。これぞ”こころでするサービス”だと思った。そしてすきっぷ通りの理事長さんが動いてくださって「景品提供をしてくれそうなところがあるよ」と。これをもってカチンコチンに緊張してお店を回り、大汗をかいて何軒かから商品を提供頂いてきた。やがてまちの方たちから「学生さんががんばってるなら応援するよ」と手が差し伸べられて、イトーヨーカドー武蔵境店さんなどからも配りきれないほどの景品が。学習は時間をかけた学生の試行錯誤のなかから実を結ぶものだ教えられた。当日はどうぞ彼らが本番に取り組む姿を見てやってくださいね。

武蔵境マルシェ

場所:境南ふれあい公園広場

日時:82日(日) 9時から11

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 なお、武蔵境活性化委員会のフェイスブックに何か書いてほしいと言われ、こちらも学生の活動を書きました。よかったらこちらもご覧くださいね。

https://www.facebook.com/musasisakai?fref=nf

 

 

 

[2015.07.26]

 

「学生参加のまちづくり」はこう創る!(亜細亜大学×武蔵境マルシェ:武蔵野市)

 前回ブログで学生参加のまちづくりをレポートした。しかし、現場体験学習は学外授業と教室での座学とを組み合わせて初めて教育力を発揮する。今回は私の担当科目、高校商業の教員教職課程である「商業研究Ⅰ」の15回の指導案の概要を通して、その仕組みを紹介しよう。人を育てる仕事で参考にして頂ければうれしい。

 

将来学生が教員として指導する際の基本テキストである「ビジネス基礎」を教材研究し、商業教員に必要な包括的知識を身につける。

マーケティング科目群:出題頻度の高いマーケティング分野の新設科目である商品開発をとりあげ、学外授業で地域社会でのサービス商品の開発を追体験する。

会計科目群:簿記・会計、財務諸表、原価計算のあらましを理解する。

マーケティング活動・会計活動の統合が良質ビジネスを生む仕組みを知り、また「生徒の感動するこころをどう育てるか」を学び、後期(商業研究Ⅱ)の授業につなげる。

 

 高校商業科の教員に求められる基本力は生徒の「生きる力」を育む指導力である(改訂版学習指導要領, 2010)。「生きる力」とは思考力、判断力、表現力に裏打ちされた課題解決力とされる。この目標に到達するために商業科目の原則履修科目「ビジネス基礎」テキストで座学を、武蔵境マルシェでの追体験を現場体験学習教材として構成した。すべてのプロセス経験を統合して、学生が自分なりの指導力を獲得してくれればうれしい。

[2015.05.15]

 

「学生参加のまちづくり」授業を再開!(亜細亜大学×武蔵境マルシェ:武蔵野市)

 亜細亜大学経営学部教職課程で開講する授業(商業研究Ⅰ、Ⅱ)を受講する学生と武蔵境マルシェで単位取得型現場体験学習を開始した(510日~)。武蔵野市での実施は約10年ぶりの「学生参加のまちづくり」授業。授業では学生らの意思で実施有無も内容も決まる。任せた結果、「自分たちにしかできないことを」と子どもたちとスポーツゲームをやって地域活性化に一役(半役?)買うことを画策中。そのプロセスで先生のタマゴ経験もすることになるだろう。

 彼ら、マルシェをまだ見たことがないというから、5月は、会場設営、販売補助等で参加だ。活動中、マルシェを主催する武蔵境活性化委員会の人たちがユニフォームをその場で脱いで彼らに貸してくれたのを目にした。ユニフォームは仲間と認知されて初めて支給されるのでお金では買えない大事なもの。貸す気持ち、貸してもらえた気持ち。すばらしい場に遭遇した。次回7月のマルシェでは学生は自分たちのイベントを手探りで実施する。こうした「やりながら創る」教育を現場生成型教育という。経験を通じて学生は将来、教員になったとき自らの現場体験学習を企画、実施する力を養う。一方、まちは学生という異分子が入って触媒となることで刺激され活性化する。それら二つの達成が授業の目的である。中小企業診断士と教員のハーフとしての蓄積をフル回転させて、皆さんに喜んでもらえる授業にしたい。

[2015.05.11]

 

関野吉晴「グレートジャーニー」”縄文号とパクール号の航海”を観た

 映画館に足を運んだ。何10年ぶりかで。お金払っても観る価値のある映画だ。「今回は若者とインドネシア人漁師と手作りカヌーで大海原に挑戦。星を頼りに航海する関野さんたちの姿に手に汗を握り、拍手を送り、脱帽した」(北野武、映画監督)とチラシにある。

 探検家関野さんの企画は教え子の武蔵野美術大学の学生と砂鉄を集め、それでつくった斧で木を伐り、カヌーをつくり、インドネシアから石垣島へ、かつて祖先が辿った海路をエンジンを持たぬ船で行きつこうという旅。年齢も価値観も国籍もバラバラな11人のクルーを乗せた船は風がなければ人の足より遅く、ときに台風に阻まれ、航海は3年に及ぶ。カヌーづくりを入れれば8年のドラマ。

 圧倒的な自然のなかで翻弄されながらクルーの命がけな機転に救われ、仲間のいさかいや死を超えて石垣の港に入るまでを関野は淡々とまるで日常の暮らしのなかで家族を見守る家長のようなまなざしでくるみこむ。

 「最初は4か月で着くつもりだった。6畳と4畳半くらいの狭い船内で、10人が食事、排泄、睡眠を共にしたら、二度と顔も見たくなくなるのが普通。なのに彼らは中断を挟んだ三度の出航に全員戻ってきてくれた。航海を一言で言えば補い合いと異文化共生社会の実験場」。上映後のトークイベントでの関野さんの言葉だ。人間とはなにかをとてつもないスケールのなかで見せてもらった2時間だった。感謝。

 

[2015.04.17]

 

横濱ふれあいまち歩き

 春めいたので横濱にでかけた。関内で降りて、まずは牛鍋荒井屋本店へ。牛鍋の老舗店舗は往時のままの磨きこまれた木造のつくり。評判の牛鍋ランチを頼むと子どものころ、祖母がつくってくれたのと同じ匂いのすき焼きが。醤油、砂糖、みりん、だしの按配のいいのを卵につけて、シジミの味噌汁と一緒だもの。ご飯が進むこと。

 さて、食後は馬車道を海の方に向かってそぞろ歩くと関内ホール一階にスカーフ専門店の横濱工房。少しレトロな雰囲気がなじむので入ってみた。浜畑賢吉似のご主人に「拝見していいですか」と声をかけて、奥に進むと「エアカシミア」なる手書きラベルの製品。なんだろうと手にとっていると主人が色違いをもってきてくれる。白からグレー、黒、ロイヤルブルーのグラデーションの大判の一枚。「雲南省の奥で細い毛のカシミア山羊を育てる人たちがいて、色つけまでこちらで面倒をみてつくっているんですよ」。紺と白のストライプパンツに白コートの私にふわりとかけてくれる。手にとった頃合いをみてピッタリの一枚を。こういう店は今日買わなくても次、また寄ってみたいと思う。

 先へ進もう。おや、道の左側に中華料理の生香園本館、飾られている写真、どっかで見た顔。と思って五メートルも行ったら向こうから写真の顔が歩いてくるではないか。ああ、周富輝さんだ。あの人の店なんだね。降ってきたので急いでみなとみらい線に乗る。

 山手で過ごして次の日、馬車道から野毛の方まで足を延ばしてみよう。と、街角のショーウインドの赤い靴のペンダントが目に。派手じゃないけれどしっかりしたものが並ぶ横濱宝石美術館Emera。入ってみようとしたが閉まってる。残念と去りかけたら白髪にキチンとスーツを纏ったご主人が「ご覧になっていってください」と開けてくれた。聞けば創業八〇年。「戦後焼野原になった馬車道に最初にできた復興住宅の一階で父が開いたのがこの店で、横濱で一番古い宝石屋なんですよ」「親父の頃は飛行機もなくて横濱の港から船で外国に製品を出す時代でした」と話は止まらない。帰り際、「また遊びにきてください」「はい、きっと来ます」。

 ああ、今日もいい日だ。そうだ、昨日会ったのも何かの縁、周さんの店でご飯食べていこう。ちょっといかめしい赤い二本の柱の間を通って店内へ。女性一人でも入りやすいようにほかのお客の目線をはずす席にすっと案内してくれた。見回すと一人で食べにきた女性は何人もいて、みんなそういう気遣いを貰っていた。熱いものが熱いうちにでてくるタイミング、味、こころづかい、料金、みんな結構!

 関内界隈は気さく感とダークな隠微感とおいしいものと懐かしいものがぎゅっと詰まっている。古くから日本にあるものと外国から吹いてくる風と。この混沌がいい。やっぱり横濱は好きだ。

 

[2015.03.23]

 

異質性で料理する

 TVで91歳の料理研究家の先生が「創作で行き詰ったら異質を取り込むのよ」と言っていた。彼女の原点は病苦の父のためにつくった「命のスープ」。8年も病で寝ていた彼女の父に「なんとかおいしくて栄養のあるものを食べてもらおう」と思い、ふと、日本に昔からあるおかゆに西洋のスープをかけてみた。なんとこれだけでもう立派なリゾット。簡単で栄養満点で「おいしい、おいしい」の逸品になった。この発想法でその後を築いた御大の料理教室は入るのに3年待ちだとか。

 これまたTV。NHKプレミアムのThe Coversという番組で井上陽水がサルサバンド“オルケスタ・デラ・ルス”の演奏をバックに宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」をカヴァーしていた。母親である藤圭子譲りの恨み節的失恋ソングが、サルサのリズムという異質性で料理されて、やばいほど大人な、「ホテルはリヴァーサイド~」的パフォーマンスになっている不思議。カヴァーと言えば元の歌手がどっかで思い起こされるアレだと思ってた身には、目からうろこのため息。

 異質性を取り込んで、は誰言わなくても世の中、あっちこっちで大勢の達人がやってきた技。このスパイスで料理はいろいろなヒトの手にかかって無限においしくなっていく。 

[2015.03.13]

 

高倉健の「単騎千里を走る」はまちづくりに似て

 映画「単騎千里を走る」を観た。ストーリーはこうだ。10年こころを閉ざしていた息子が末期癌とわかった。父親の高倉健は「今、自分にできることはこれしかない」と、TVディレクターだった息子のやり残した仕事、中国雲南省の辺境に住む男の仮面舞踏を息子に見せるため撮影の旅に出る。

 しかし、撮影は困難を極める。出会えた男は刑務所に入っており、山岳の村に居るまだ見ぬ息子に会わねば踊れないと泣く。青洟を垂らして泣く。高倉は日本語も通じぬ山岳の村にたどり着き、男の8歳の息子を連れてまちに戻ろうとする帰途、山道で男の子やんやんは車から逃げ出し、追った高倉とともに道に迷ってしまう。

 山水画のような険しい山で二人は一晩を過ごす。やんやんは便意をもよおし、可愛いおしりをだしておしっことうんちをする。その全てをカメラは追う。画面ではこの排便を携帯で映す高倉。「なに映してんだよ」という子どもと「くせえなあ」と鼻をつまんでみせる高倉。ふたりは苦笑いし、言葉は通じなくても、初めて通じ合う。助けられた朝、高倉は村長に「やんやんはまだ、父親に会う心の準備ができていない。まだ会うのが嫌だから逃げたんだ。まちに連れていくのはやめます」と告げて去る。最後に子どもを抱きしめて。

 結末にはもう少しあるのだが、中国の俳優は素人同然。素朴な人間群像と健さんの押さえた演技はドキュメンタリーを観た錯覚を起こさせる。日本語も通じぬ国で千里を走るプロセスで息子と自分の関わりを見つけ直す主人公。中国人の監督は青洟とか、こどものうんちとか日本人だったら映さない人間の匂いを映像にする。いつか菅原文太が「われわれのやってきたつくりものの映画の時代は終わった。これからはもっとありのままの時代だ」と言うのを聞いた。まちづくりも言葉の通じないヒトの間を右往左往しながら計画は変更の連続。子どものうんちとは言わないけれど、お互いにそういうものを出し合って、やっと仲間に入れてもらえてなにかが動く。そんな意味でこの映画、まちづくりだし、世の中の縮図かもしれない。監督と健さんはすごい奴だ。

[2015.02.26]